クラウドERPのメリット・デメリットを投資の観点から探る!

クラウドERPにはどういった利点があるのか?

従来の基幹システムにはないメリットが注目されているERP。とくにクラウド型を導入する企業が増加しており、業務の合理化、効率化、自動化といった観点から評価されています。

もともとこのERPにはオンプレミス型という種類もあり、こちらは自社でサーバーを用意したうえでソフトウェアをインストールして利用するものでした。90年代に登場したこのシステムはそれまでの基幹システムに比べて利点が多かったため、多くの企業に導入されました。しかし時代の変化、とくに技術の進歩にオンプレミスERPが追いつけないような状況になっており、クラウドERPへと主流が移り変わりつつあるのです。

オンプレミス型に対するクラウド型の利点はサーバーを自分で用意する必要がなく導入コストが低く抑えることができる点と、保守管理が容易に行える点がまず挙げられます。オンプレミス型の場合、アップデートなどを手動で行う必要がある上にバージョンアップのために新しいソフトウェアを購入するなどのコストの問題もありました。アップデートをしないといつまでも古いシステムを使い続ける形になるため、時代の変化に適応できないリスクを抱えてしまうのです。

それに対してクラウド型は自動的にアップデートするなどつねに最新のクラウドシステムのもとで利用することができるうえに保守管理に専門的な知識がそれほど必要なく、人手の問題を抱えている中小企業でも導入しやすい点を持っています。

投資の視点から見るメリットとデメリット

業務の効率化・合理化によるコストダウンなどの長所に加えて積極的に事業の拡大を目指していくうえでもさまざまな利点が期待できるのもクラウド型の特徴です。まず業務の可視化。予実管理、つまり予算を組んだ上で目的をどの程度達成できているかを管理していく作業はリスクヘッジのうえでも非常に重要なポイントです。しかしこの目標の達成度を可視化するのはなかなか難しく、どうしても希望的観測や失敗を認めたくないといったフィルターが客観的な判断を曇らせてしまいます。

しかし現在のERPでは自動で分析やレポート作成を行える機能を備えているものが増えており、あくまでデータを土台とした客観的な環境で目標の達成度を可視化していくことができます。予算どおりに進捗しているのか、対費用効果は十分かなど、プロジェクトの推進に欠かせない部分を正確に、しかも効率よく行っていくことができるわけです。

データの共有をしやすいのも大きな利点です。クラウド環境を活用することで本社、支店、子会社をネットワークでつなぐことでデータを共有することができるうえ、リアルタイムでの把握が可能になります。在庫や売り上げの状況を把握したうえで生産・受注の管理を行うことで無駄なく商品・サービスの共有ができるうえに、急な需要の増加にも柔軟に対応しやすくなります。

さらにこのデータの共有やリアルタイムでの把握は世界規模で行うことができるため、事業の国際展開にも役立ちます。現地法人や支社と情報を共有しつつ、現地の状況をリアルタイムで把握することで新たな事業のアプローチやトラブル対策などを迅速に行えるようになるのです。

こうした利点に加えてインターネットにつなげられる環境があればいつでもシステムにアクセスして利用できる点も挙げられるでしょう。スマホにも対応可能なパッケージが増えており、外出先でも情報収集や共有が可能です。

ではマイナス点にはどういった点があるのか?なんといってもクラウド環境の特徴を最大限に活かすわけですから、インターネット環境が整備されていないと話になりません。自前でサーバーを用意するオンプレミス型に対して通信障害などのトラブルに対して少々脆弱な面を持ち合わせています。

この点はシステムの稼動を担っているベンダーの対応にかかってくることが多く、このベンダーの対応が早いか、質の高いサービスを提供しているかどうかで使い勝手に差が出てくる面があるのでパッケージを選ぶ際に注意したい部分です。

さらに導入コストが低く抑えられる利点に対して自社にフィットしないパッケージを選んでしまった場合には宝の持ち腐れ、かえってランニングコストが高くついてしまう面もあります。優れた機能を備えている一方、必要ないサービスに対してお金を払わなければならない面も多く、どこまでこのシステムを導入するか、どこまでお金を払えるのかの判断が問われるでしょう。

まとめ

こうしてみてもクラウドERPには利点が多いことがわかります。とくに新規事業やグローバル展開など新たな投資が伴う業務に対して大きな恩恵をもたらしてくれるシステムといえるでしょう。マイナス点にも注意しつつ、自社がこれから展開を予定している事業に対して適応性が高いERPパッケージを探し、できるだけ利点だけを得られるような環境を構築できるかどうかが鍵になりそうです。

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